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読書

『兎の眼』

赤いヒヨコも青いヒヨコもなき声は同じだった。自然のままの黄色いヒヨコも同じ声でなくだろう。声まで染められない。そう思うと毛を染められたヒヨコのなき声は精いっぱいの抵抗のように思われた。(205)兎の眼 (角川文庫) | 灰谷 健次郎 | 本-通販 | Amaz…

「『エパテ・ル・ブルジョア』」

経済学者のケインズが言った有名な言葉がある。 「今のことしか知らないのと、過去のことしか知らないのと、どちらが人間を保守的にするかわからない。」(『自由放任主義の終焉』筆者訳) ここで「わからない」というのが、反語的な使い方なのはいうまでも…

小島希世子『ホームレス農園』河出書房新社、2014年

「働きたくても仕事のないホームレスと、働き手がいなくて困っている農業をつなげば、どちらも助かるんじゃないか」。誰でも考えるようなことで、僕も考えたことがある。しかし、実際にやってみるとなかなか上手くいかないらしいことを、たまに見聞きする情…

宮本常一『空からの民俗学』(岩波現代文庫、2001年)

日本の土地を改良し、日本の海を活用してきた人びとの歴史。 イカを追って遠くまで船出したり、そのままその土地に居着いてしまったりする人びと。農業を営みつつも、海の恵みを得るために海辺に住む。 この国の人びとはそのようにして数千年の月日を生きて…